第74回 一東書道会展

　　　　　　　　　　　井　茂　圭　洞（会長）

ゆきのいろをうばひてさけるうめの花今さかりなりみむひともがも(万葉集)







牡丹花はさき定まりてしづかなり花のしめたるいちのたしかさ(木下利玄)





茂岡に神さび立ちてさかえたる千代まつのきのとしのしらなく
このゆふべ秋かぜふきぬ白露にあらそふはぎの明日さかむみん(万葉集)





なにことも移りのみゆくよのなかに花はむかしのはるにかはらず
水どりのゆくもかへるもあとたへてなれども道は忘れざりけり(良寛)